Androidスマホ/タブレットを専用機に?

最近、ハンディーターミナルを使ったアプリケーションを開発しておりますが、そんな中、Androidタブレット/スマートフォンを‘それしかできない’専用機にするAnfactoのFleetOS…DoCoMoも出資という記事を見かけました。
anfacto

なんでも、Anfactoというスタートアップ企業が開発している、FleetOSというAndroidの変種OSは、Android端末を特定用途向けの専用機にしてしまうものらしいです。

確かに、スマホを使ってバーコード読みを行うような業務を行うことは可能ではありますが、どうしてもハンディーターミナルやバーコードリーダーといったものに比べると、使い勝手が悪かろうということで、これまでは採用しにくかったことと思います。幾つも手早くバーコードを読まなければならないような場合は特に。
しかし、そういったアプリへのアクセスが直接的で、即座にハンディーターミナルのように利用可能なのであれば、これはとても良いのではないでしょうか。

クライアント側のプログラミングの話ですが、ハンディーターミナルでは、基本的に一項目の入力、つまり一つのバーコードを読むごとにアプリとしての処理を実行するような形でプログラムを記述します。それはPC向けのGUIプログラムや、Webブラウザ上で実行するプログラムとは大きく異なるものです。これらはイベントドリブンな形で実行できますが、ハンディーターミナル向けのプログラムではバーコード読みごとにシーケシャルに実行してゆきます。まあそりゃ当然でしょ、と思われるかも知れませんが、画面表示なんかもとても原始的な感じがするものです。正直申しますと、私はイラっとしております。

しかし、これがAndroidベースの専用端末となると、開発環境からしてガラっと変わりますし、もっと使い勝手も良いものが作れるのではないでしょうか。それに、価格面でもとても安上がりになるのではと期待しています。もちろん、端末本体の耐久性や、バーコードの読み込み速度・精度といったものは現状ではハンディーターミナルの方が上でしょうが、専用機として使用する用途のスマホが出て来てこういった面も良くなってくるのではないでしょうか。でも、それをハンディーターミナルと呼ぶようになったりするのでしょうか...。